イルガチェフェエリア南部ゲデオゾーンのイディド村で収穫・精製されたロット

イディド村というのは2005年頃にモカのナチュラル精製で世界に衝撃を与えて有名になった生産エリアです。

その精製方法を確立したのはバガーシュ社。その精製方法の名前は非常にべたですが[スペシャルナチュラル製法]といいます。
 現在の上質ロットのナチュラル精製モカが味わえる一つの要因は、そのバガーシュ社の代表が惜しげもなく製法を詳細に広めた事にあるといっても過言ではないと考えております。 そうした事でその製法が広まったことからから、イルガチャフェエリア一帯のナチュラル精製の技術が一気に高まり、世界中にエチオピア産のナチュラルモカが人気となりました。

2005年頃までのナチュラル精製のモカは、良いモノは良いのですが全体的にその風味に強いバラツキがあり、何にもましてナチュラル精製ゆえの欠点数が非常に多くまたその精製の難しさからダメージがあったりと今の基準で考えますと非常に取り扱い難い豆でした。

それを
改善したのがこのイディド村発のモカコーヒーと言う事でとてもイメージの良いブランドであります。

しかしながら、世界で有名になった事で入手困難になり品薄という現象の中、珈琲ブームが再燃し青田買いが入る事で品質低下につながってしまい・・・という事で当店では10年以上ぶりの取り扱いとなっております。(そこらへんの20年前頃からの歴史は下部に記載いたします)
・・・さらに話は下部↓につづきます。


 エチオピア・モカ◇TRACON IDIDO G1 ナチュラル

生 産 国:  エチオピア
生産地域:  南部諸民族州 ゲデオゾーン Idido村
業   態:  近隣零細農家 ステーション精製
品   種:  エチオピア在来種
 規   格:  G1
スクリーン:  14~16
標   高: 1,900m~ 2,000m
収 穫 期:  2022年11月~2023年1月
 精製方法:  ナチュラル
乾燥方法:  天日乾燥
クロップ年:  2022/2023
日本到着:  2023年07月
保管方法:  グレインプロ/定温倉庫(15度設定)

イディド村は世界的ブランド
今回のロットは、少し風味にバラツキがあるものの往年のイディドらしさ見える深めのナチュラル精製です。
2005年頃にイディド村のナチュラル精製珈琲が衝撃的なデビューを飾った時には、イディド特有の深めのナチュラル精製は果実味に慣れない欧米諸国ではすぐには受け入れられませんでした。
一方で本物のモカを知っている日本では一気に人気が出て当店でもかなりの数量のセールスを記録しております。  しかしながら、その数年後に日本のみがエチオピアの麻袋から検出した農薬を大きな問題とし輸入規制を行った事で、このエキゾチックフレバーのエチオピアナチュラル人気に暗雲が立ち込めます。
その後数年間日本では、エチオピア産の珈琲は人気のイディドも含め輸入が数年ストップまたは敬遠され、またさらに規制解除後もエチオピアの珈琲をさらに数年間、商社が神経質に扱っていた隙に上質なイディド村のロットが欧米に一気に流れてしまったという歴史があります。
2008年頃にはこのフルーティなナチュラル精製は、中米のワイニー精製の人気と重なり欧米でも風味に慣れ一気に人気が出ます。  その後は、欧米との競争により中々上質なロットを入手することが困難になって今日に至っております。 
カッピング・・・香りは、ストロベリーやアイリッシュクリームを感じる甘いエキゾチックナチュラルモカの複雑な香り。 コクも感じ 柔らかく甘い酸味と合いあまって赤ワインの様な雰囲気も顔を出します。 ワイニー精製の様に深めのナチュラル精製ですので、独特のモカ味も出てきます。 冷めるにつれ、さらにその香味は強くなっていきます。 ロースト幅そのまま香味に幅がありますので、好みのローストポイントを探ってみて下さい。  
焙煎・・ハイ~ハイ+ ナチュラル精製が深くカロリーの入り易い豆です。 ローストは深くなってもそれぞれのポイントのモカ味を楽しめますが、やはり最大限にポテンシャルを出すならハイ+=1ハゼ+まで。  焙煎後、2日目からがおすすめ。
  アロマ:
  ボディ:
  酸 味:
  後 味:
 
TRACON


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IDIDO G1
Natural