ケニアといえば・・・乾いた大自然にライオン,シマウマ、象といった動物達がいるサバンナ的イメージだけがすぐに思いつきます。 しかしケニアには赤道の真上にマウント・ケニアという標高5200メートルの山が国の中央に聳えております。ちなみに日本が誇る富士山は標高約3800メートルですから、どれほど高い山か想像できると思います。 もちろんマウントケニアは万年雪を抱く山でして、乾いたサファリのイメージとは全く異なる自然環境となります。

ルンゲトFCS(ルンゲト生産者組合)は、キリニャガ郡にある1953年創業のンギリマ生産者組合の再編成に伴い1997年に創業された組合。 ルンゲトFCSは、カリミクイキイキアンゴイの3つのファクトリー(精製所)の運営を監督しており、各ファクトリーの周辺にある約1,400の小規模農園組合に参加しています。
※昨季WINWIN本舗は、この
ルンゲトFCSに属するカリミクイファクトリーのコーヒーを取り扱い大変高い評価をいただいております。

ルンゲトFCSの管轄3ファクトリーのロケーションはケニア山麓南部側 、キリニャガ郡の北東の角の起伏のある丘の上にある標高1600m~1900mの地で収穫されたの高地産ケニアコーヒーです。(位置マップ下)。 このあたりは気候と土壌と水源の環境に非常に恵まれ、コーヒー生産の他紅茶の栽培でも世界有数の産地となっている処です。  

◇このキリニャガやニャリエリアの高標高で収穫された肉厚のケニアコーヒーは、
柑橘系フルーティさとコクそしてケニア特有のアーシーな深みが際立つコーヒーとして有名で世界中でかなりの人気があります。 

今回は、母体であるルンゲトFCSの名が付けられた珈琲です。 なぜかと言いますと、ピーベリ豆※1(説明下部)ですのでそもそもその生産量は少なく今回のように大粒サイズのみを商用にある程度の数量を精選するのは難しいのです。 その為、ルンゲトFCSが管理する3つのファクトリーから集められたピーベリー豆を輸出業者が所有するナイロビにあるNKGコーヒーミルでプレンドしております。 そのブレンド比率は、キイ45%、カリミクイ35%、キアンゴイ20%とその農園規模が反映されています。

 ケニア ルンゲト FCS ピーベリー

生 産 国: ケニア 
生産地域: 中央州キリニャガ県 
業   態: ルンゲト生産者組合(キリニャガ零細農家からの集買)
   (カリミクイ キイ キアンゴイ)ファクトリーのPBブレンド
品   種: SL28, SL34,バティアン,ルイル11
 規   格: PB(ピーベリー)
スクリーン: 13/14
標   高: 1600m~1900m 
収 穫 期: 10月-12月 
 精製方法: フルウォッシュド 
乾燥方法: 天日乾燥 
クロップ年: 2020/2021 
日本到着: 2021年7月 
梱包/保管: グレインプロ/定温保管 

ピーベリー豆とは?・・本来、珈琲の赤いチェリー(珈琲の果実)の中には2つの珈琲豆が入っていますが赤いチェリーの中に珈琲豆が1個しか入ってなく、丸い形状をした珈琲豆をピーべりと呼びます。
 採取できる数量が限られることからピーベリー豆は希少な豆です。  もちろん希少なピーベリーだからと言って必ず美味しい訳では全くありません。 平豆同様美味しいものは美味しく、そうでないものはそれなりです。 また、その希少性と加工の過程からどうしても欠点数が多くなる特徴もあります。 が、しかし・・
ケニアのPBに関しては違います。 これまで、その世界的人気と希少性から1商社に対し本当に何年かに1回入るか入らないかという位の僅かな頻度なのですが、ハズレが出た事が一度もないのです! それほど、ケニアのピーベリーはポテンシャルの高い珈琲です。 

カッピング・・・ ケニアらしくしっかりとカシス、そしてオーク樽の赤ワインのような、少しトースト感が重なったアーシーさのある雰囲気を持った複雑な香りがとても良い。 ダークベリー、カシス系のジューシーさが効いた風味もいいです。 風味層が厚く複雑な風味をその温度に応じて楽しめます。 後味も甘くジューシー、冷めるごとにそのカシス系酸味が増し長く強くケニア味を楽しめます
 
焙煎はさまざまに対応できますが、それほど深く焙煎せずにハイ前後で苦味を抑え甘い酸味をしっかり生かしながら重厚な力強さを出す焙煎がお奨め! 酸味を弱くしたい場合にはより深く焙煎すれば、後味も良いまま酸味は薄れていきます。 PBですので、あまり強いカロリーは与えず、中盤程度の火力で勝負。

  アロマ:  
  ボディ:
  酸 味:
  後 味:
KENYA
  WINWIN本舗コーヒー生豆リストへ
   WINWIN本舗のトップページへ
PB
RUNGETO FCS