ケニアといえば・・・乾いた大自然にライオン,シマウマ、象といった動物達がいるサバンナ的イメージだけがすぐに思いつきます。 しかしケニアには赤道の真上にマウント・ケニアという標高5200メートルの山が国の中央に聳えております。ちなみに日本が誇る富士山は標高約3800メートルですから、どれほど高い山か想像できると思います。 もちろんマウントケニアは万年雪を抱く山でして、乾いたサファリのイメージとは全く異なる自然環境となります。

カリミクイAAは、そんなケニア山山麓平均標高1800mの高地で収穫され、キリニャガ中央州キリニャガ県のルンゲト生産者組合所有のカリミクイ・ファクトリーにてプロセスされたコーヒー。

母体となるルンゲト生産者組合は、創業1953年の古い組合。 所有するファクトリーは3つで、キアンゴイ、カリミクイ、キイがあります。カリミクイコーヒーファクトリーは、1966年に設立され周辺の3村のギツレイラ村、ギツバ村、キアムグモ村の豆を精選している。 

ロケーションはケニア山麓南部側 、キリニャガ郡の北東の角の起伏のある丘の上にある標高1700m~1900mの地で収穫されたの高地産ケニアコーヒーです。(位置マップ下)。 このあたりは気候と土壌と水源の環境に非常に恵まれ、コーヒー生産の他紅茶の栽培でも世界有数の産地となっている処です。  3つのファクトリーのうち、世界の有名ロースターが好んで使用していることもあり、ここ何年はカリミクイが人気で、ケニアオークションで高値で落札されるケースが目立ちます。

◇このキリニャガやニャリエリアの高標高で収穫された肉厚のケニアコーヒーは、
柑橘系フルーティさとコクそしてケニア特有のアーシーな深みが際立つコーヒーとして有名で世界中でかなりの人気があります。  今季もまずニャリ産とキリニャガ産のコーヒーの候補を並べて何度も試飲テストを繰り返しました。 その中で今季は、ケニアコーヒーの特徴が良く出たロットが、カリミクイという事で選びました。

 この
カリミクイは最上級グレードAAで、ケニアコーヒーの甘い柑橘やアーシーな深みを感じることができる良質な皆様の嗜好にぐぐっとくる素晴らしい上級コーヒーです。  
 


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 ケニア カリミクイ ファクトリー AA

生 産 国: ケニア 
生産地域: 中央州キリニャガ県 ギチュグ
業   態: ルンゲト生産者組合(キリニャガ零細農家からの集買)
品   種: SL28, SL34 
 規   格: AA 
スクリーン: 17/18 
標   高: 1700m~1900m 
収 穫 期: 10月-12月 
 精製方法: フルウォッシュド 
乾燥方法: 天日乾燥 
クロップ年: 2019/2020 
日本到着: 2020年8月 
梱包/保管: グレインプロ/定温保管 

カリミクイファクトリー周辺は、豊かな赤い火山性土壌で、気温は年間を通じて13℃から24℃の範囲とコーヒーの栽培に理想的な環境です。 3月から5月までの長い雨と、10月から12月までの短い雨の2つの期間の雨が観測されます。農園のすぐ脇にはケニア山から流れるニャミンディ川があり豊富な水源が確保できてます。 
カリミクイ精製所のマネージャーはモーゼス氏(写真左下)。 彼の指揮で周辺エリアで収穫されたコーヒーは、フルーティに精製されます。 
 
カリミクイの精製は、水路を多用したケニアの王道の精製。 その精製に使われる大量の水ですが、近隣で最もピュアな透明度の高い水を精製に使用するためパイプラインを建設しています。(写真左)
 
収穫されたチェリーは、厳選され精製所に運ばれます。 精製所では、まずフローター(水槽)に掛けられ未熟豆などを取り除きます。 密度の高い豆は水槽下に沈みパルピング(果肉除去)され発酵タンクに送られます。 発酵は、24時間~36時間水を抜いた乾式発酵にて行われます。 終了しますと水路に流されながら豆は洗浄され、ケニア山からの綺麗な水を使用するタンクで24時間程浸漬されます
 この
浸漬プロセスにより、各豆の細胞構造内のアミノ酸とタンパク質が発達し、カップ内の酸味と複雑なフルーツフレーバーのレベルが高くなり、それがケニアコーヒーの最大の特徴となります。 その後、乾燥工程にはいります。 乾燥工程も数段階ありますが、斜面に設置されたドライベッドにて12~20日間天日乾燥されます。

カッピング・・・ ダークベリーやカシスの酸味そして少しアーシーさのある雰囲気をもった複雑な香り。 太くも丸さのあるコクにベリー系のジューシーさが効いたバランス感のある風味がいいです。 ワイルドさも持ち、存在感のある強く層の厚い風味。 アフターテイストは長く強いコーヒー感が残りながら最後まで複雑なケニア味を楽しめます。 とにかく名産地のケニアコーヒーらしい強さと甘酸味とアーシー感のある大地を感じる太い風味があるケニアです

 
焙煎はさまざまに対応できますが、それほど深く焙煎せずにハイ+~シティ迄で苦味を抑え甘い酸味をしっかり生かしながら重厚な力強さを出す焙煎がお奨め! 酸味を弱くしたい場合にはより深く焙煎すれば、後味も良いまま酸味は薄れていきます。 終盤に最高温度は上げないまでも、途中で強めのカロリーを上手に与えたほうが、良いケニア味がでる。

  アロマ:  
  ボディ:
  酸 味:
  後 味:
AA
KENYA
KARIMIKUI