サンセバスティアン農園　

★サン・セバスティアン農園は、これまでも長らく有名珈琲店によって以前より紹介され続けられているグァテマラの名農園ですので、おなじみの方もいらっしゃるかもしれません。　WINWIN本舗では、初の取り扱いとなります。
　サン・セバスティアンという名の農園は、グァテマラの他中南米ホンジュラス、パナマ、コロンビア、ブラジル等々そこら辺中に数えきれない程ある在り来たりの名前ですがこちらは、グァテマラのアンティグア地方にある唯一無二のサンセバスティアンです。〈由来は聖人の名前となりますので、スペインの都市名は勿論、世界中の商店からホテル名までその名が付けられているモノは数多あります。）
　
★アンティグアの産地の特色は、東側にアグア火山、西側にフエゴ火山とアカテナンゴ火山という、3つの山に囲まれた盆地であり渓谷になっているその地理的なプラス要因が挙げられます。　　アンティグアの土壌はフエゴ火山が噴火した際の火山灰土壌で出来上がっており、鉱物資源が豊富に含んだ肥沃な土壌です。　さらに、高地ですので低い湿度、強い日射、昼夜の寒暖差もあります。　その上、火山灰土壌ゆえに水はけが良く、土壌は常に乾燥しているため、その極度の乾燥状況がコーヒー豆に過度なストレスを与え、非常に甘みを強くします。　ただ一方で、降雨量が少ないがゆえ灌漑設備の活用や、比較的首都圏に近い土地柄によるピッカーなどの人件費も高く、他のエリアよりも栽培コストが高くなる背景があります。

★サン・セバスティアン農園はアンティグアの中でも歴史が古く、元々は1700年代後半に設立された農園が礎となります。　　その農園も売買が繰り返され1890年に初代オーナー　サルバドール・ファジャ・サントス氏によって買収されサン・セバスティアン農園としての歴史がスタートします。
現在は、ファジャ家の第4世代のメンバーであるエスチュアルド・ファジャ・カスティージョ氏が第五代農園主となり管理されています。

サン・セバスティアン農園は、その長い歴史の分勿論農園そしてコーヒー豆の受賞歴も多く、最初に受賞した1900年の賞から2015年のCOE（カップオブエクセレンス）まで数多く受賞しています。

　グァテマラ　サン　セバスティアン農園

生産国：	グァテマラ
生産地域：	アンティグア地区サカテペケス県サン・ミゲル・ドゥエニャス
業　　態：	エステート
品　　種：	ブルボン
規　　格：	SHB EP
スクリーン：	15UP
標　　高：	1,750～2,000m
収穫期：	2020年12月～2021年4月
精製方法：	Fully Washed
乾燥方法：	天日乾燥
クロップ年：	2020/2021
日本到着：	2021年9月
保管方法：	グレインプロ／定温倉庫（15度設定）

◇サン・セバスティアン農園が位置するのは、大まかに説明しますと首都グァテマラシティから西南西に直線距離35kmほどのアンティグア地域の南西部山麓にあります。　
　そこは、アカテナンゴ火山の西側の斜面であり、その農地は、南西約9ｋｍにフエゴ火山口(3,763m）、西南西に約8kmにアカテナンゴ火山口(3,976m)、そして南東約8ｋｍにアグア火山口(3,760m）があるという富士山(3,776m）級の山が10km圏内という盆地のど真ん中にあります。　そんな３つの火山を要するこのエリアは、長い歴史の中で火山の噴火による恩恵を受け肥沃な土壌が何層にも重なります。

◇農園は、3つの大火山から見ますとおよそ北部に位置しており、日射量が和らいだ環境にあるため、冷涼な気候環境下においてチェリーはじっくりと生育し、それが非常にクリーンで繊細な酸味や甘みを生み出すと考えられております。　日中の強い直射日光を避けるため園内にはシェードツリーが生前整然と並びその由緒を物語っています。　そしてその農園の中でも、寒暖差の大きい標高1,750m付近から上の区画で収穫されたブルボン種のみを厳選、華やかに香ります。

◇　アンティグア地方で必須とされる灌漑や精製に必要な水源は、農園一帯を流れる豊富な水量を誇るGuacalate川の水が使用されます。

カッピング・・・柑橘を感じる甘くとても複雑な香り。　角の取れた甘い程よい酸味と、コクのバランスが秀逸。　とてもスイスイと飲める程の綺麗な風味ですが、その甘味と酸味の複雑な風味構成がとても良いです。　冷めるにしたがい、さすがはアンティグア産というキリっとした酸味が顔を出すこともとてもポジティブです。　後味も美味しく綺麗なままフェイドアウトしてきます。

焙煎・・ハイ＋～シティ・・焙煎度合いで繊細な酸味や香りが様々様々に変化します。　基本的に自由な度合いで楽しんでいただいて大丈夫ですが、当店としては風味バランスを楽しめるハイ＋がお薦めです。

アロマ：
ボディ：
酸　味：
後　味：