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このコレア農園(オークション出品ロット名は規定により農園主名の”WILMER CALDERON CONDE”)は、中々情報が出てこない程の極零細農園。 何と写真の農園主であるウィルマー氏が、栽培~精製まで一人だけで行っているという中々日本には入って来ないタイプの超マイクロロットです。 「コーヒーの品質は細部に宿る」との信念をもって栽培をしているウィルマー氏は一人ですべての工程を行っている分、非常に繊細にコーヒーを生産する事ができるのです。 そこでは農園の小ささがメリットに変わっています。 ◆中々情報が無い農園ですので、今回のオークションに進んだ32農園(TOP32)を比較しコレア農園の特徴を探しました。 良い珈琲なのは当たり前として、コレア農園はTOP32農園中、最高標高の地にある農園で2150mを誇ります。 上部の写真を見て頂ければわかりますが、2150mともなりますと、内には岩肌が見える場所もあり、かなりの急斜面となります。 標高の高さは、その香りや風味の複雑さに強い影響を与えます。(そんな場所の為、農園総面積2haの内、栽培面積は1haのみとなっています) 勿論標高だけが全てではないのですが、1番高いとなりますとそれに越した事はありません。 因みにTOP32の最低標高は1,650mでさらに2,000m以下の農園は32農園中22農園もあります。 また、今回のオークションは、品種や精製などを分けてのオークションではありませんので、ゲイシャ種やその他の人気希少品種もあり落札価格を比較しても全く仕方はありませんが、コレア農園は23番目の順位となっています。 その上で、シングルオリジンカツーラ種のフルウォッシュ精製でTOP32に入っているのは、唯一この”WILMER CALDERON CONDE”LOTだけです。 大げさに言いますと、コロンビアで一番のフルウォッシュ カツーラとなるわけです。 その複雑な風味構成は飲んでいただかないとわかり得ないだろうと思いますが、さすがの風味です。 カッピング・・・香味共ともにさすが1500以上もの農園から選ばれただけの品格があります。 華やかで複雑、甘くとても綺麗な香り。 一瞬おとなしい香りかな?と思った後からその香りが持つゴージャスさが伝わってきます。 複雑に絡まった風味の中に柔らかな甘い酸を感じます。 グレープフルーツのような甘さを感じる酸味です。 飲み進めるうちにその風味には細かな変化が起こりますので表現はとても難しく、複雑に変化し美味しいという表現位しか形容できません。 冷めるに従いジューシーさや旨さが増していきます。 とても美味しい珈琲です。 焙煎はハイ~ハイ+まで。シティにまで入ると香味共に良さがかなり薄れます。 |
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◆今回の出品ロットは、しっかりと成熟したチェリーのみを手摘みした100%カツーラの商品です。